itimoのブログ

有資格業。自分の人生の迷走を記録します。

【第16回】富士山に登ってきました

練習登山も済んだということで(第14回参照)、さっそく、1泊2日の富士山登山(吉田ルート)に行ってきました。

 

頭痛等の高山病になることも無く、山頂でご来光を拝むことができたので、大まかには上手くいったと思います。しかし、実際に富士山登山をすることで分かった改善点もあったので、また富士山に登ることがあれば、より良い登山になるように、今回の富士山登山について記録しておこうと思います。

 

1 天候

天候は、両日ともに台風の影響で霧が深く真っ白で、景色を楽しみながら登山できる感じでは無かったです。台風は、まだ大分南の方だったのですが、風が流れてきて富士山の天候に影響が出てくるとのことでした。2日目は、山頂付近であったこともあり、雷雨が大変でした。以上から、天候的には、難易度が高めの富士山登山であったように思います。

 

2 1日目

1日目は、8合目の山小屋「太子館」までひたすら登っていきました。スタート地点付近で、富士山登山回数60回以上の方と3回目の方の、初老の男性2名に声をかけられ、その方々と山小屋まで一緒に登ることになりました。そこで、歩幅を小さくすることやなるべく高低差の少ないコースを選ぶこと、「ふー」と息を吐く呼吸法、水分・カロリー・糖分・塩分のこまめな摂取等の、疲労がたまりにくく、高山病にもなりにくいポイントを教えてもらいました。

 

こまめな水分補給とは、頻度を増やすことはもちろんですが、一度の補給量を少なくすることも重要なようです。山小屋で500mlペットボトル1本をもらえますので、富士山に持参する飲料は、500mlペットボトル1本で十分でした。上記のような登山のポイントを実践することで、あまり疲労を感じることなく山小屋に到着することができ、一緒に登ってきた2名とお別れし、1日目は極めて順調でした。

 

3 2日目

2日目、ご来光を見るために深夜に山小屋を出発しました。山小屋「御来光館」までは順調に登ることができ、そこで雨宿りや日の出時間との調整も兼ねて1時間ほど待機して、山頂までの登山を再開しました。

 

山頂までの道中、ヘッドライトの充電が切れ、前後の登山者のライトを頼りにして登ることを余儀なくされ、不便でした。山小屋の中ではスマホのライト機能で乗り切り、ヘッドライトはフル充電の状態で出発すれば良かったと後悔しました。

 

また、雷雨により、登山服を着ていたものの、雨が顔面から服の中に浸透し、防寒服として着ていたフリースの意味が無いくらい寒かったです。山は天候が崩れやすいので、今回のような台風の影響等が無い場合にも、雨から顔面をしっかり守ることができ雨が服の中に浸透しない登山服等、より効果的な防雨・防寒をしなければならないと思いました。

 

また、登山服だけでは下が寒かったので、防寒服のみならず防寒ズボンも用意すれば良かったと後悔しました。

 

何とか山頂に到着し、ご来光を見て、富士山の火口を一周するお鉢巡りをして、下山することにしました。

 

4 下山

下山中、下山のペースが速かったせいか、日頃運動をしていないにもかかわらず富士山登山を強行したことが祟ったか、その両方か分かりませんが、右足首を痛めて、相当ゆっくりのペースでなければ歩けない状態になりました。そこで、馬に乗れる場所まで何とか下山して、2万円の大金をはたいて(無理して歩くと重症化するリスクもありますし、肉体的苦痛を和らげることの方が重要です。)、乗馬して5合目まで戻りました。

 

富士山登山で、乗馬を初めて体験することになるとは、思いもよりませんでしたが、乗り心地は、良いとはいえないですね。数百年前、人類が、馬に乗って草原を駆けたり、馬上で敵と切り合ったりしていたことが、信じられないです。人類が自動車を発明したことは、偉大な発明だったということで。

 

5 次回の富士山登山に向けた改善点

・雨から顔面をしっかり守ることができ雨が服の中に浸透しない登山服等、より効果的な防雨・防寒をする

・防寒服のみならず防寒ズボンも用意する

・下山のペースを緩やかにしたり、日頃運動をしたりし、下山中に足を痛めることの無いように注意する

 

こんなところでしょうか。ひとまず、無事帰宅することができて良かったです。

 

6 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし

第14回の登山も今回の富士山登山も、登山をしていると物理的に重い荷を背負って遠い道を行くことになるからか、徳川家康の遺訓「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。」がよく頭の中を巡ります。以下全文を引用します。

 

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。」

 

引用元:http://www.edu-konan.jp/ishibe-jh/ikiruhint/tokugawa.html

 

私は、自分のやりたいことがあれば、人生の時間は限られているので、フットワークを軽くして挑戦してみるべき、と日頃考えています。この考え方は、忍耐の重要性を説く上記遺訓とは反するのかもしれません。

 

休職中の身の上ですが、自分がこれからどうするべきか、簡単に答えは分かりません。富士山に登頂したからといって、すぐに答えが分かるというものではありませんでした。しかし、それでも道は眼前に続いている、と。どうも、私ができることは、自分の人生を後悔無く全うすることだけのようです。

 

以上、読んでいただき、ありがとうございました。