itimoのブログ

有資格業。自分の人生の迷走を記録します。

【第28回】森博嗣氏著「四季シリーズ」4作を読んで

本シリーズは、森博嗣氏のシリーズの天才役、真賀田博士に焦点を当てた、他のメインストーリーのサイドストーリー的な位置付けです。

 

彼女の圧倒的な抽象的思考は、訳が分からないので、一旦、置いておこうと思います。また、時間軸が入り乱れていたり、同時に複数の人格がいたりと、時間空間を超越した思考が展開されていて、ついていける代物ではありません。

 

もっとも、理解できなかったため読書が無駄だったとは思っておらず、「おや」と思う箇所がありました。「秋」の、犀川先生の母親である瀬在丸紅子氏と西之園嬢が会話する場面。自分(=西之園嬢)は、紅子氏から、犀川先生の何をとることができるのか。真賀田博士から、犀川先生の何をとられることを恐れるのか。

 

扇風機であれば、自分の方を向いていなければ、困ってしまいます。しかし、太陽であれば、日本の反対側であるメキシコを照らしているとき、日本は損をするでしょうか。その差は、自分が、太陽を好きになったか、扇風機を好きになったかの差です、と。

 

これを聞いた西之園嬢は、心のもやが晴れた様子でした。それを読んだ私は、西之園譲の成長を見て穏やかな気持ちになりました。何面(なにづら)なのでしょうか。

 

上記太陽・扇風機理論の言わんとするところは、何事も、自分の思考の仕方次第であるということだと思います。自分がどう思考するかは自由であり、人生、自分の思考の仕方次第で、何色にでも見え得ます。私も、知らず知らずのうちに何かに囚われてしまっていないか、じっくりと考えることを大事にしたいと思いました。

 

以上、読んでいただき、ありがとうございました。