itimoのブログ

有資格業。自分の人生の迷走を記録します。

【第27回】森博嗣氏著「S&Mシリーズ」10作を読んで

第23回で書いたとおり、途中で飽きて止める可能性もあったのですが、なんだかんだシリーズ全10作を読んでしまいました。感想としては、面白かったです。

 

ミステリー作品としての面白さ(謎解きや犯人の動機等)というよりも、犀川先生や西之園嬢、真賀田博士といった登場人物が魅力的だと感じ、それによって10作も読めてしまったところがあります。

 

加えて、これまでの森博嗣氏の著作や同人著「お金の減らし方」を読んでも思ったことですが、個人的に、森氏の物事の見方・考え方の確度が高いと感じます。

 

例えば、上記「お金の減らし方」は、お金の増やし方について本を出して欲しいと求められ、それに対して、お金を増やすことよりも、自分が何をしたくて、そのために何にお金を使うかということの方がよほど本質であるとして、上記本を書いたとのことで、なるほどと思ったところです。

 

そのような方の思い描く遠い未来について、興味があり、つい読み進めてしまうものと思います。私よりも見識のある方(上記のような物事の見方・考え方に加えて、科学技術上の知識も含めます。)の力を借りながら、遠い未来について考えを巡らせるのは、楽しい時間です。

 

ここまで興味を持ってしまったら、途中でよほど飽きない限り、ひとまず「Gシリーズ」「四季シリーズ」「百年シリーズ」「Wシリーズ」「WWシリーズ」は読んでしまいそうな勢いがあるのが現状です。ウィキペディアで確認したところ、「百年シリーズ」以降はSFの世界といえそうです。

 

「Vシリーズ」は、「S&Mシリーズ」から時系列的にさかのぼってしまうので、今のところ読まない気がしています。私の、未来志向なところが出てしまっています。

 

以上、読んでいただき、ありがとうございました。