itimoのブログ

有資格業。自分の人生の迷走を記録します。

【第23回】森博嗣氏著「すべてがFになる」他2作品を読んで

私が読書をする時は、特に最近は、気になったテーマについて答えのヒントを得るために、本を選び読書をすることが多いです。ですので、娯楽である小説を読むことは、ほとんど無くなっていました。

 

今回、森博嗣氏の小説を読んだのは、彼の著作から新しい視点をもらい(第19回他)、彼の小説家としての作品が気になったことがきっかけです。内容は、理系チックな推理小説ということで、文系の私にとっては小説で描かれている大学の理系学部の模様ですら新鮮で、なかなか良い読書体験になりました。

 

今回読んだのは、「S&Mシリーズ」の第1作目(「すべてがFになる」)から第3作目までの3作品になります。この犀川という主人公は、物事の考え方や嗜好からして、著者がモデルであることは間違いないでしょう。そして、この主人公がゾーンに入って真相にたどり着き、鮮やかにトリックを解説するシーンは、読み進めていてワクワクします。それがあるから、途中で挫折すること無くテンポよく読み進めることができるところがあると思います。

 

それと、森博嗣氏が描く天才についても、興味があります。その天才は、真賀田四季といいます。今のところ読み取れる彼女の特性は、警察の捜査等の起こり得る事態を全て想定して、前もって相手の手を封じているという先見能力と、彼女の死生観等に垣間見える、常人には理解できない価値観の2点です。今後、彼女についてどういったことが明らかになっていくのか、注目して読み進めていきたいと思います。

 

森博嗣氏の小説は、「S&Mシリーズ」だけでも10作品あって、そのシリーズもいくつもあるということで、長く楽しむことができそうです。全作品を読み切るか、途中で飽きるかするまで、自分のペースで読み進めようと思います。

 

以上、読んでいただき、ありがとうございました。